実際にマンション前まで
刃物をもっていきながら
妻の運命も不幸なのだと
刃傷沙汰を堪えきったばかりに
その抑制は心の中に吹き溜まり
俺の怨念は日々に
蓄積し膨れ上がっていった
いつか魔物のようになって
巨大になり、毎日のように
俺の睡眠に潜り込み
何千回となく
妻を切り刻む
凄まじいばかりの
悪夢に魘され続け
られることとなった
その悪夢は
これでもか
これでもかと
俺を
責め立てる
怨念の
化け物であった
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